How to Become an Amateur

大人の趣味とそれを支える環境について

概念のヴィジュアライゼーション

そのうちグラフィックデザインの学校に通いたいと思っている.研究の内容を可視化する技術を身につけたいからだ.特に,概念や理論をいかにしてビジュアライゼーションするのか,という点に問題意識がある. 数量的なデータを扱うことはあまりないので,グラ…

リーディング再訪

もう英語で書かれたものしか面白そうなものがない――今さらだけどハッとした.学習研究しかり趣味研究しかり,論文で先行研究として直接的に言及するかどうかはともかく,研究者なら読んでいて当たり前の「現代の古典」的な本や論文で思い当たるものは,もう…

松浦 (2008 [2003]) くちぶえサンドイッチ

たまにカリフォルニアかぶれになりたい気持ちになる,この感情,みなさんにも伝わると思うのですがどうでしょうか.ゆっくりと流れる時間,街中の散歩,コーヒーと読書,風と陽光に包まれて.そういうのに浸りたい気分. 読書でそれを満たしたいけど,センス…

日本語で読める芸術社会学ブックガイド

随時更新,日本語で読める芸術社会学ブックガイド.自分が見知っているもの中心.Routledge International Handbook of the Sociology of Art and Cultureの読書会を始めるのでその参考資料にもなれば.入ってない文献あればぜひ教えてください.「社会のブ…

書評会 光岡寿郎『変貌するミュージアムコミュニケーション:来館者と展示空間をめぐるメディア論的想像力』を読む

8月5日(土)に東京大学本郷キャンパスにて,書評会:光岡寿郎『変貌するミュージアムコミュニケーション:来館者と展示空間をめぐるメディア論的想像力』を読む,を開催しました.20人ほどの参加者のみなさまにお越しいただきました.ありがとうございまし…

[学術英語]theoretical puzzle

さいきん2回ほど見かけた学術英語の表現で,theoretical puzzleというものがある.puzzleには「難問」という意味があるので,「理論的難問」を意味する.用例を見ている感じ,「ある現象に関して,理論的には相反する2つのメカニズムが働いていると考えられ…

小林 (2017) ライフスタイルの社会学

『ライフスタイルの社会学』読んでるけど「ライフスタイル格差は無くすべきだ」という規範的な主張はどうやったら正当化できるのか分からずもやる— メキシコ人 (@vbear00) 2017年8月3日 1章と4章を. 教育,職業,収入における階層的地位グループによって,…

池田 (2016) 空気のつくり方

友人が贈ってくれた3冊からの1冊目.TBSからの買収後,横浜DeNAベイスターズの初代球団社長を務めた著者が,いかにして球団経営を進めていったのかを書いた本.赤字だった経営を黒字にし,最下位でも横浜スタジアムが満員になり,チーム自身も今年は2位~3位…

しゃべって文章を書く

以前,すべて音声入力で修論を書いている人がいるという話を先生から聞いて驚いたことがあるが,さすがにそこまではしなくても,自分も「しゃべって文章を書く」ことは結構やっていることに気づいた.ブログの記事にしようとか,論文や研究計画に書こうとか…

文献レビューにおける個人的な関心の使い方

「個人的な思い入れや関心を文献レビューにどのように活かすか」というのは難しい問題だ.個人的に深い関心をもつ研究テーマを選ぶことは大事で,それがあるからこそ人は大学院に来るし,修士課程の2年間を過ごすだけの情熱を注ぐことができる.ただ一方で,…

面接という一流の先生とのおしゃべり

大学院では入試や中間発表など,自分の研究計画について先生に面接される機会が何回かある.緊張や不安を覚えることもあるけれど,基本的にこういう面接は楽しい場だと思っている.なにせ,自分が一番面白いと思っていること=研究テーマについて,一流の先…

研究対象の選び方

研究対象の選択について「表向きは研究上もっともな理由づけしているけれど本当は個人的な思い入れがあるんでしょ」と聞かれることがあるけれど,特に思い入れはない.基本的に自分が愛着をもつのは「対象」ではなく「ものの見方」なので,ある概念や問題を…

プラウト (2005) これからの子ども社会学

読書会があると聞いて読んだ本。私たちは「子どもは〜〜というものである」(例えば、「子どもは学校で教育されるべきである」)という信念を、本当はそれは1つの考え方に過ぎないのに、さも自明であるかのように抱いてしまう。子ども/大人という区別を当…

ポルテッリ (1991) オーラルヒストリーとは何か

最近、自分がグッとくるのは「全く新しいことを知ること」ではなく、「すでに知っていることを新しく見るための視点を得ること」だと思う。社会科学に惹かれ、オーラルヒストリーやライフヒストリーに魅力を覚える理由もここにある。 歴史学では伝統的に文書…

週刊東洋経済 2017年7月22日号

リンダ・グラットンの『LIFE SHIT』は、長寿命化が進み人生100年になる21世紀の社会では、教育→仕事→引退という従来の生き方モデルからの転換が必要ですよと説いた本。この東洋経済の特集は、『LIFE SHIT』的な生き方を現代日本でするにはどうしたら良いかと…

ダナーマークほか (2002) 社会を説明する――批判的実在論による社会科学入門

社会科学の研究とは何をすることなのかを哲学的・方法論的に書いた本。社会科学の特徴は自然科学と違って、みんながすでに知っていたり経験したりすることがらを扱う点にある。宇宙を見たことのない人は多くても、教育を受けたことのない人や労働をしたこと…