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書評会 光岡寿郎『変貌するミュージアムコミュニケーション:来館者と展示空間をめぐるメディア論的想像力』を読む

 8月5日(土)に東京大学本郷キャンパスにて,書評会:光岡寿郎『変貌するミュージアムコミュニケーション:来館者と展示空間をめぐるメディア論的想像力』を読む,を開催しました.20人ほどの参加者のみなさまにお越しいただきました.ありがとうございました.

 評者として「社会・文化的状況に自覚的な「学習」の理解に向けて」というタイトルで,学習における社会・文化的アプローチとミュージアム研究の関係を光岡さんに尋ねさせてもらいました(レジュメは下記のポートフォリオサイトに公開してあります).社会・文化的アプローチはおそらくメディア論と関心を共有しているけれども,どこまで踏み込んでお互いを理解しあえるのか,そこまでの労力をかけられるのか,という点で学際研究の面白さと難しさがあることを再認識しました.学部で社会学をやり,今は学習科学をやっている人間としては両者にそこまで大きな違いを感じないのですが,実際の研究者コミュニティとしては距離があります.

 書評会で印象的だったのは,内容の検討だけでなく「ミュージアムの実務家に本書をどう読んでもらうのか」「日本の学芸員とはいったいどのような人びとなのか」といった議論が多くなされたことです.ミュージアムエデュケーターやサイエンスコミュニケーターの方たちは本書をどう捉えるのか気になります.研究者コミュニティとアートワールドの関係はよく分からない不思議なものだな,というのは最近周囲を見ていて思うところです.

 

レジュメは下記サイトで公開しています

アマチュアになる方法: 杉山昂平 リサーチ・ポートフォリオ