アマチュア通信

趣味と学校外学習を科学する

しゃべって文章を書く

 以前,すべて音声入力で修論を書いている人がいるという話を先生から聞いて驚いたことがあるが,さすがにそこまではしなくても,自分も「しゃべって文章を書く」ことは結構やっていることに気づいた.ブログの記事にしようとか,論文や研究計画に書こうとか思った内容があると,だいたい頭のなかで語り口をつくってからキーボードを叩くことが多い.しゃべるというプロセスのなかで編集している感じ.

 とにかく書きまくってから遂行しよう,という文章の書き方もあるけれど,あんまり自分には合わない.いきなりキーボードに向かって冗長で回りくどい文章を書くのは,けっこうしんどい.だいたい自分が読者として読むのに耐える文章を生産しないと気持ちが悪いので,書きなぐるスタイルは向いていないみたいだ.醜い文章を書きなぐるくらいなら,アウトラインやコンセプトマップみたいなものをノートに描くほうがいい.

 研究のやり方とか文章の書き方とか,さまざまなハウツーが世の中にはあるけれども,どれが絶対的に良いとかはなくて,自分の肌に合うものを選択できればそれでいい.